愚痴と悩みと音楽とあれそれ

クソ就活生のクソ日記

こぼれ話

人によって好みの「音」というのは様々だ。

 

音楽に限った場合、ハードロックが好きな人もいれば、美しい音色のクラシックが好きな人もいる。

 

僕は音楽はなんでも聴く方だが、音楽にはメジャーなものから何だそれと思うようなものまで、あらゆるジャンルが存在する。

 

それらを特徴づける要因として「歌い方」というのは大事なポイントの一つだ。

 

例えば、メタルやハードコアといったラウドミュージックには、頻繁にシャウトやグロウルといったいわゆるデスボイスが多用される。激しい曲に乗せて感情の昂りを表現するにぴったりである。聴いていて思わず「わー!」と叫びたくなるものだ。

 

例えば、テクノやエレクトロミュージックには、機械によって加工された人工の声や音が多用される。人工的にエフェクトをかけることによって生歌では再現できないようなデジタルな音や、ロボットが話すような声を出すことが可能になる。実際にライブなんかでラップトップPCやたくさんつまみの付いた機械をずらっと並べて演奏したり歌ったりしているのを観ると、自分も触ってみたいなんて思うものだ。なんせ近未来的で格好良い。

 

もちろん生歌にも生歌の良さがある。決められた音階に左右されないほんの僅かな微妙な差異を生み出すことができるのは生歌だけだと思う。

 

そういうものをたくさん聴いているうちに、表現方法にこれといった正解があるわけではないのかもしれないと思うようになった。その曲に合うのであればなんだっていいのではないのか。

 

「音痴」という言葉があまり好きではない。歌う本人が望んだ音程が出せないのはまた別にして、不安定で少しうわずっているだけで曲の世界観抜きに十把一絡げに「音痴」と呼ぶのは少し視野が狭いというか、そういうものとして楽しめる余裕が無いように感じる。

 

 

なぜこんな話になるのか。BELLRING少女ハートのベスト盤が出たからだ。

最近買ったアイドルのCDでお気に入りの一枚。

 


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東京最凶を謳う、現在5人組のインディーズアイドルグループ。黒いセーラー服に黒い羽根を腕に纏っている。

 


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サイケデリックで暗い曲が多く、コンテンポラリーダンスのようなものを躍りながら鬼気迫る表情で歌うのも特徴的だが、なにより独特なのは、その歌声。

 

良く言えば曲の世界観によく合っている。

悪く言えば音痴。

ただ、その絶妙な音の外れ具合こそが、何よりもの魅力であるとも言える。

 

例えばもし、彼女たちがめちゃくちゃ歌が上手くて、ビブラートかけながら高らかに歌いあげたとしよう。

おそらく台無しになるだろう。

 

サイケな曲調に微妙にうわずるアンニュイな歌声だからこそ、あの儚くて陰りのある世界観が表現できるのだ。

 

曲の他にそれを構築する要素に、彼女たちの見た目も大きく関わっているように思う。

腕についた黒いカラスのような羽根。踊る度に幾つか抜け落ちる。

セーラー服に白い上履き。年齢が非公表なのもあってか、見ようによっては幼くも見えるし、コスプレっぽくも見える。

全体的にブラックで闇のあるような、それでいて子供のように何にも左右されないイノセンスな印象に感じられる。言われてみれば、曲のイメージにぴったりだ。 

 

様々な要素が絶妙なバランスでうまく混ざりあってのベルハーである。何一つ欠けてはいけない。それが「音痴」にも聴こえる歌であっても。

不完全なようで、それが完全なのだ。

 

 

他にもパフォーマンスの熱量やオタクの狂気じみた盛り上がり等々、色々言いたいことが山ほどあるが、そろそろ長いし何言ってんのかわからなくなってきつつあるので、この辺でやめておく。

 

興味があれば是非。ライブ超楽しいよ。